*ものすごっくありきたりです。すいません。やってみたかったんです。
タルタロスの探索もない9月のある夜。いつの間にかみんなが一階に集まり思い思いにつかの間の平和を謳歌していた。
ゆったりとした時間がラウンジに流れる。
カタカタカタカタ・・・・・・
そんな中風花のキーボードを打つ音が高らかに響き渡る。その速さたるや凄まじく、動く手が見えないほどだ。
たまに動きが止まると考え込み、ポンと手を叩くと再び打ち始めるという作業を繰り返す。
風花はくすくすと楽しそうに笑って画面をみつめている。
一時間程たっただろうか、その様子がなんとなく気になった順平は何気なく風花の背後からひょいっとノートパソコンの画面を覗き込んでしまった。
「風花、なにやってんだー?」
「えっ!?」
風花は打ち込むことに夢中になって順平の接近に迂闊にも全く気が付かなかった。
そのため順平はばっちりはっきり見てしまう。
予想だにしない世界を。
「―――!!」
痛みを必死でこらえて新垣を受け入れていく。ぎゅっと閉じた目が痛々しい。
「スマン・・・・・」
新垣はできるだけ純平が痛みを感じないよう慎重に躰を進めていくが、それでもやはり痛みは生じるらしい。苦しそうな純平の様子に罪悪感が湧いてくる。
「新垣さん・・・・」
「何だ?」
「キモチ、イーです、か・・・?」
「・・・・・ああ」
実際、気を抜けば直ぐにでもイキそうなほどだ。
「だったら・・・いい・・・っす・・・苦しくても」
苦しいだろうに、荒い息を吐きながらもふわりと純平は微笑んだ。
それがとてもいじらしくて。
それを見た瞬間、もともと大きかった新垣のモノが更に大きくなる。
「うあっ!!」
せっかく慣れてきていた純平はその衝撃で悲鳴を上げた。
「・・・・ワリイ」
「なんっ、で!?」
「・・・・・熱心なお誘いを受けて乗らないほど枯れてねえんだよ」
「オレ、誘ってなんか、アッ!!」
じっとしていた新垣がゆっくりと動き出す。
「誘った」
そう答えるとあらがk
純平・・・じゃなくて順平が見えた文章はここで止まっていた。
つまり少なくともここまでは文章が書きあがっているというわけで。
思考停止中。
再起動。
読み込み開始。
・・・・・・・。
「何じゃこりゃーーーーーーーー!!!!!!!!」
順平は思わず大声で叫んでしまう。
その声を聞きつけてみんなが何事かと集まってきた。
「駄目じゃない風花。こんなとこで書いてちゃ」
「ゴメンゆかりちゃん・・・。急にネタが浮かんじゃって」
「しょーがないなー」
書くこと自体はかまわないのか、ゆかり。
(荒垣・真田カルチャーショックに硬直中)
「・・・・・?」
意味のわかってない戒。
「今回は荒伊か」
冷静にコメントする美鶴。
「素晴らしいです」
うっとりとした表情で読むアイギス。まだ感情出すの早いだろ。
「ちょ、順平さん!!見えないじゃないですか!?」
「小学生は見んなー!!」
天田も見に来たがそこは順平がじたばた暴れる天田の目を手で覆う。
「なんっすかコレ!?」
「何って・・・山岸が次に出す予定の荒伊本の原稿だが」
「ドコからつっこめばいいんだ!?」
まず女子軍の反応。
次に出すと言う荒伊本。
いちはちきんな内容。
名前を変えてはいるが明らかに自分と荒垣の話にしかみえないこと。
なんで自分が掘られているのか。
などなど。
「ちょっと待て!」
「真田さん!!」
一緒に文句言ってくれるのかと期待した順平。しかし
「なんでシンジとなんだ!?順平の相手は俺だろう!!」
「そっちー!?」
「いや、真伊は前回出したからな」
「一冊くれ」
「800円だ」
「売るの!?買う人いるのか!?」
「けっこういるよ?}
「ホラ、あの順平と仲良いストレガの子。あの子もイベントのとき買いに来てくれるよ?スケブ持って」
「チドリまで!?」
道理で最近身の回りのこと(とくに交友関係)を尋ねてくると思った。そういえば話しててたまに何かを思いついては顔を赤く染めていたような。でもまさか。
チドリの新たな一面に驚いていると女子メンバーが集まって新たな作品について話し出した。
「じゃあ、真伊前提で荒伊略奪愛なんてどうです?真田先輩が浮気してると誤解した順平が荒垣先輩のところに逃げ込むの!」
「雨でびしょびしょに濡れてシャワーは必須だね」
「それだと道端で拾われても良いな・・・・『自信なくなってきました〜』とか言わせるか」
「憂いを帯びた顔も必要でありますね」
「それだと荒垣先輩には『俺にしとけよ』とか言って押し倒させます!?」
「きゃー風花ソレいいー!!」
「えーとね、えーとね、じゃあ・・・・」
きゃいきゃいとかわいらしくはしゃぎながらも、鬼畜だの泥沼だの薬だの無理矢理だのいちはちきん用語がばしばし飛び交う。
かわいいけど、かわいいけど!(涙)
「女って・・・・女って・・・・」
女というものの恐ろしさを心の底から思い知った順平高2の秋であった。
あとがき
悶えているの女教皇(風花)だけじゃくて女子全員じゃん。みんな腐女子だったら楽しいなあと考えたのが始まりでした。
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