「けっこんって・・・・」
やべえ。真田サンの目がマジだ。きっと真田サン正気に戻ったように見えて戻ってなかったんだ。 一点の曇りもない真剣な瞳が、馬鹿みてえに口を開けっ放しのオレを映し出してる。真面目な顔が逆に怖え。真田サン見た目はいつも通りなんだけどさ、もしかしてまだ混乱中?男とヤッたなんか知った後だし、仕方ないのかな・・・・・。
「結婚式は教会か?それとも神社か?地味婚というものもあるそうだが、俺はあんまり好かんぞ」
「いやいやいやその前に真田サンなんか忘れてるでしょ」
お互いの性別とか性別とか性別とか。真田サンは眉間にしわを寄せて考え込んだ後
「ああそうか!」
わかってくれたか。良かった・・・・・。
「俺達はまだ学生の身だから、婚約か」
全然違うー!!
「そうと決まれば話は早い!敵を倒してさっさと帰るぞ!」
真田サンは勢いよく立ち上がるとそのままドアに向かって駆け出した。
「真田サン!ふく!服着て!!」
(*真田サンの現在装備:上半身裸・下半身半ケツ・ナニがあったか丸分かり)
ほとんどマッパでラブホを疾走する真田サンなんか見たくねえって。
オレが大声で叫ぶとすごすごとこっちに戻ってきて服を着始めた。ってかアンタ武器持たないでボスのところに突撃する気だったのかよ。
ちょっと抜けてるところもあるけど憧れてたんだ。こんな風に格好良くなりてえって。なのに・・・・天然?いやそういう問題通り越してる気がする・・・・。
よっこらせとオレもベッドから降りて立ち上がると、そこらへんに散らばっていた服を拾っては着ていく。曲げるたびに腰がものすげえイテエ・・・・・・!!
『誰か!返事して!』
お、風花。なに?も一匹のシャドウの妨害?精神攻撃?
忘れてたけど、ソレのせいでこんなにオレ苦労してんだよな・・・・。
「ぶっころす」
あははは、どーしたんです?真田サン。そんなに隅っこで震えちゃって。ホラ敵のとこさっさと行ってぶっとばしましょうよ。オレ3枚おろしをシャドウでやってみたかったんですよ。
ついでに真田サンもおろしておきましょうか?
いやだなあ冗談なんだから、そんな顔しないでクダサイ(棒読み)
「さあ行きましょうか真田サン」
固まって動かなくなった真田サンの首根っこを掴んで鼻歌を歌いながら引き摺って行く。
気分は絶好調!
な・の・に!
キレたゆかりっちがガンガンラヴァーズのHP削っていくし、ほっぺに綺麗な紅葉の手形つけた戒(魅了中)に初めの方に殺されてさ。生き返ったの終了間際だったから、全然攻撃できずじまい。
オレのこの思いどこにぶつけりゃいいんだよ。
チクショーーーーーーー!!!!
|