245階(1月30日までにいける最高階)までとっくの昔に到達してモナドでバリバリ修行中のメンバーにとっては、2階の敵なんて敵ですらありません。
眼中無しです。ひたすらこれから来るであろう脅威に備え精神を統一します。
じゃらじゃらじゃら・・・・
鎖を引き摺る、独特の音が遠くから聞こえてきました。
間違いありません。死神です。
「死神さん死神さん出ておいで〜♪ってな」
「ちょっとやめてよ」
軽口を交わしながらも決して意識は死神が来る方向から外しません。武器を持つ手にも力が入ります。
「来たっ!!」
遂にその姿を現しました。
ボロボロのコートの裾を引き摺る血塗れの男。
そしてその両手にはバリカンが・・・・・・・・・あれ?
「ユカリっち・・・・・」
引きつった顔で順平がゆかりに話しかけます。ある事実を思い出したからです。
「何よ・・・・・・・」
そしてそれはゆかりも同じようでした。
「死神のホントの名前ってさ・・・・」
ここで二人の声が見事にハモリました。
「「刈り取る者」」
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