―――えい
ごいーん。
またこのオチかー!!ぎゃー!!
その途端に順平の姿は掻き消え周囲は闇に包まれる。
その中で唯一認識できるのは人形と見間違うほど無表情の美少女のみ。
「――いるんでしょ」
少女――チドリの目の前に突如蛍ほどの光の玉が出現する。
光はみるみる大きさを増し人の形をとると光は収まり姿が見えるようになった。
「覗き見は、悪趣味」
「・・・・・・」
バツの悪そうな顔をしてそっぽを向く男は答えない。
「これ、返すわ」
チドリは男に先ほど順平を殴ったときに使用した斧を差し出す。
「・・・・いいのか?」
差し出された斧を受け取りながら男は少女に問う。
「何が」
「お前の相手」
俺が言うのもなんだが男とくっついたぞ。
「あの男は嫌い。でも順平が良いって言うんだもの。仕方がないわ」
「・・・・・」
「順平は私のことを決して忘れない。どんなに誰かと幸せになっても」
そんな順平だから私は―――。チドリが言った言葉は小さく本人以外聞き取ることが出来なかった。
「それに忘れたの?私と順平はずっとずっと一緒。順平が幸せなら私も幸せなの」
そう言って僅かに笑ったチドリの顔はその男ですら見惚れる程綺麗だった。
武器つながり(どっちも武器が斧)で共演です。
蝶のおじさんと共演でも良かったんだけど仮面外してチドリの顔が・・・・になると嫌だから止めました。
(分かる人しかわかんないと思うし)
ここまで読んでくださった方はありがとうございました。
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