「・・・・・ぅあ?」
突然、それまで激しく順平を責め立てていたソレが動くことを停止した。
疑問に思った順平はなんとか目を開ける。

入り口に、ゾッとするほどに険しい顔をした男が立っていた。

「・・・ぁ・・・」
ぐちゅ、と音を立ててナカから順平を苛んでいたいたモノが引き抜かれ、順平は解放された。
その場にぺたんと座り込む。
あれほど纏わりついていたソレは男から遠ざかろうと地面を物凄い早さで這い回る。

(怯えてる?)

「失せろ!!」

男はその手に持っていた銃をこめかみに当てると、引き金を引いた。





男は塊を消滅させた後、順平の方を振り向いた。あの厳しい表情はどこにもない。

「大丈夫か!?」

そう言って男は駆け寄るが順平の姿を見て途中で固まる。

順平は自分の姿を座り込んだまま見下ろした。
破れたシャツに剥きだしの下半身。
躰のそこらじゅうに黒い塊から吐き出されたねばねばとした黒い体液と、自身の精液があちこちに散らばっている。

何があったのかなんて一目瞭然だ。

「・・・っ・・・やっ!?」

違和感に気付けば、注ぎ込まれた液体が栓を失った秘所から溢れ出ていた。

「・・・・ぁっ・・・んっ・・・」

とろとろと流れ出す黒い体液。
止めようと思っても力が入らないのだ、そのまま床に流れ、男の目の前に曝け出されていく。


ソレが体内から出て行く、その感覚にすらびくつく躰。
浅ましくも快楽に堕ちてしまった自分が恥ずかしかった。

情けなくて涙が溢れてくる。

「ふえ・・・うぇ・・・えっ、えっ・・・・」

こんな姿を他人に見られるなら、いっそこの場で死んでしまいたかった。

涙で視界がぼやける。



ふわりと肩に暖かい感触。
それが服だと理解するのに暫く時間が掛かった。上着を掛けられ、その上から抱きしめられる。

「あ・・・・」

「大丈夫だから」

この男に軽蔑されなかったらしい。優しい言葉に安堵する。

安心したためか急に眠気が襲ってきた。

薄れていく景色の中、順平は男がどこかで見覚えがあることに気が付いたが、誰だか思い出す前に眠りに落ちしまった。




あとがき
だめだよ順平逃げなきゃー。ソイツもお前を狙っているぞー。順平、男が誰だかまだ気付いてません。混乱してるしね。
次は真田×順平編。鬼畜ルートなんで奴は大暴走☆楽しみにして・・・・くれるかな?(汗)