「真田さん」
「何だ?」
「前はオレここによく来てたんっすかー?」
「・・・・・・・昔のことより、今の俺を気にしてくれないか?」
「ちょ、ドコに手え入れてるんです!」
真田さんにオレの記憶を失う前のことを聞いてもはぐらかされる。

いろいろ知りたいのに。
前のオレが何を思ってたのかとか。
どうやって告白したのかとか。
付き合ってたときの話とか。
でも知ったらいけない気もする。

なんでだろう?

それでも毎日が楽しい。
だって前は―――。・・・・・あれ?オレ何考えてたんだっけ?・・・・・ま、いっか。


そんなことよか掃除!


おっし。だいたい終わったかな。
次はベッドの下。ここって小銭とかたまに転がってるんだよな。
よいしょっと覗きこむ。
「ん?」
なんか奥に紙が落ちてる・・・・・。
なんだろ?
壁の近くに落ちててオレがいる側とは反対側だから手が届かねえ。
なんかこういうのって余計に気になるんだよなー。

持ってきたほうきでなんとか手繰り寄せる。
おしっ!ゲットだぜ!
でもなんだ?これ。

ホコリまみれのその紙に息を吹きかけると何気なく裏返した。


・・・・・・・・え?


ポラロイドカメラで撮られたオレの写真。
それも抱かれた後の姿。こんなの撮れるのは、一人しか。




「良く撮れてるだろう?たくさんあるんだ。ソレはやるよ」

「好きでもない男でもこんなに喘いで、本当にお前は淫乱だな」

「誰でもいいのか?」

「来い」





お も い だ し た






あとがき
すっげえここの文手抜き。あんま上手く表現できなかったよ。